歯ぎしりの原因と治し方をスッキリ解決!
「昨日の夜、歯ぎしりがひどくて眠れなかったよ」
家族や恋人からそんなことを言われて驚いた経験はありませんか?歯ぎしりは多くの場合自覚症状がなく、人から指摘されるまで気づかないケースがほとんどです。
しかし、歯ぎしりを放置すると、歯がかけたり、ヒビが入ってしまうこともあります。更に隣で眠る大切な人との人間関係にヒビが入ってしまう可能性も・・・。
そこで、歯ぎしりの原因や治し方についてまとめてみました。
写真出典:上前津歯科医院
歯ぎしりの原因
歯ぎしりのはっきりした原因はわかっていませんが、精神的なものと肉体的なもの、2つの要因があるとされています。
精神的な要因として考えられるのは、やはりストレスです。人はストレスが溜まると、何らかの行動を起こすことでストレスを発散しようとします。ストレス発散方法としての無意識の行動には貧乏ゆすりなどがありますが、そういったものと同じと考えてよいでしょう。
一方、肉体的な要因は噛み合わせの悪さにあると言われています。もともと歯並びが悪い場合だけでなく、虫歯治療を行った際の詰め物の高さが合っていなかったりすると、歪みが出て噛み合わせに影響が出るのです。
写真出典:tanaka-yuki.com
治し方
歯ぎしりの治し方は、精神的な場合と肉体的な場合で異なります。しかし、治療には時間を要するケースが多いため、ひとまず歯ぎしりを防止するために、マウスピースを使用することが多いようです。
マウスピースを装着して眠ることによって、歯の磨耗や騒音を軽減することができます。マウスピースは歯科で作ってもらうことができ、保険適用で5,000円程度です。この防止策を施した上で、根本的な治療をすすめていきます。
肉体的な原因による歯ぎしりの治し方は、まず噛み合わせを正常に戻すことです。高くなっている部分の歯を削ったり、矯正器具などを使って、ゆっくり正しい位置に戻していきます。半年くらい経過すると、ほとんどの人の歯ぎしりが改善されるそうです。
精神的な要因の場合、安定剤や漢方薬を用いた治療も行われます。特に「抑肝散(よくかんさん)」と呼ばれる漢方薬が用いられることが多いようです。しかし、漢方薬は体質によって効果の出方が異なるため、医者で十分相談した上で服用しましょう。
ちなみに、アルコールを摂取したときだけ歯ぎしりを起こしてしまう、という人もいます。このような場合は飲酒量を少し調節して、適度な量を見つければ改善される可能性が高いでしょう。
写真出典:歯ぎしり、くいしばりについて | 美希デンタルクリニック
まとめ
歯ぎしりは放置すると歯だけでなく、顎の骨にまで影響が出たり、頭痛、肩こりがひどくなることもあります。たかが歯ぎしりと軽く考えていると、大変なことになってしまうかもしれません。影響が出ないうちに、なるべく早めの治療を心がけましょう。