アロマテラピーで認知症が改善!?その驚くべき効果とは?
近年、アロマテラピーの様々な効果が注目されてきています。中でも、高齢化社会が進む中、認知症の予防や改善に効果があるという研究結果が発表され、かなりの関心が集まりました。
そこで、アロマテラピーの認知症に対する効果についてまとめてみました。
■この記事の目次
認知症とは?
認知症とは、後天的な脳の機能障害により、知能が低下した状態のことを呼びます。主な症状は記憶障害や判断力の低下、妄想、うつ、睡眠障害などです。
日本では、65歳以上の約1割が認知症であるとも言われています。
アロマテラピーは認知症に効果あり?
アロマテラピーは「芳香療法」と訳され、植物由来のエッセンシャルオイルの芳香を用いて、病気の予防やリラクゼーションを行う療法のことです。
アロマテラピーによる認知症の改善のメカニズムは、嗅神経を刺激することにあります。嗅神経は人の記憶をつかさどる海馬と直結しており、認知症を発症した際に最初にダメージを受ける場所です。
そのため、逆にこの嗅神経を刺激して機能を再生させることで、海馬も活性化させることができるとされています。
アロマテラピーによる認知症の改善例
アロマテラピーを使用した認知症治療研究では、1日に昼と夜の約2時間、それぞれに配合したアロマを使って生活した結果、1ヶ月後には認知症の症状が改善されました。
この認知症の予防・改善に使われるアロマはローズマリー・カンファー、レモン、真性ラベンダー、スイートオレンジの4種類です。
昼用ブレンドはローズマリー・カンファー2滴、レモン1滴です。このブレンドには、集中力を高めて記憶力を強化する作用があります。
夜用は真性ラベンダー2滴、スイートオレンジ1滴の割合です。夜用のブレンドには鎮静作用があり、リラックス効果が期待できます。
昼用は午前中に2時間、夜用は寝る1時間前から2時間嗅ぐことで効果が出るとされています。昼用はアロマペンダントなどを使用し、夜用はアロマディフューザーなどを使うのが効果的です。
アロマテラピーのその他の効果
アロマテラピーは嗅覚を通して脳に働きかけるため、認知症治療だけでなく不眠症や疲労回復、うつ病の治療など、様々な効果が期待されています。
また、直接身体的な作用として、頭痛、冷え症、花粉症対策などに効果が出るものや、スキンケアなど美容効果があるものもあります。
まとめ
今回は、アロマテラピーの認知症に対する効果を紹介してきましたが、十分な効果を得るためには、化学合成されたものではなく、天然のアロマオイルを使用する必要があります。
また、肌が弱い場合や持病がある場合などは、使用できない精油もあるため、十分確認してから使用しましょう。