顔のシミを取るレーザーは安全?痛みや後遺症はないの?
顔にできてしまったシミを取るために有効とされているレーザー治療。しかし、レーザーを顔に当てることで、痛みが起こることなどはないのか、不安に思う人も多いでしょう。
そこで、レーザー治療の安全性と、治療の痛みや後遺症について調べてみました。
■この記事の目次
レーザー治療とは
レーザー治療とは、シミができてしまった部分にレーザーを照射することでやけどのような状態にし、その部分を剥がすことでシミを薄くする、という方法。
シミの部分だけに反応し、その周囲には影響はないため、ピンポイントでシミに対処することができます。
レーザー治療の流れは次のようになっています。
- レーザーの照射で軽いやけどを起こさせる
- しばらくするとかさぶたの状態になる
- 5~7日ほどでかさぶたが剥がれて新しい皮膚が現れる
- 1ヶ月ほどで周囲と馴染み、落ち着く
シミは1回のレーザー治療で消える場合もありますが、少し濃いシミなどの場合には、複数のレーザー照射が必要な場合もあります。
痛みや後遺症はないの?
レーザー治療の際、レーザーを照射する時間というのは、100万分の1秒程度の単位と、かなり短いもの。治療に使われる機器も年々進化しており、パチンとはじかれたような痛みを感じることもありますが、強く痛むわけではありません。
しかし、痛みに敏感な人などは麻酔剤を利用することにより、痛みをなくすことも可能。心配な場合には、事前に相談しておくとよいでしょう。
施術後に注意しなければならないのは、炎症後色素沈着と呼ばれる症状。炎症後色素沈着とは、肌が炎症を起こして赤くなった後、黒く色素沈着してしまう症状のことを言います。この症状はやけどやニキビ、怪我などの炎症によっても起こりますが、レーザー治療によっても発生してしまうのです。
そのため、レーザー治療でシミを薄くしたはずなのに、シミが再生してしまったように見えてしまう場合があります。炎症後色素沈着は、誰にでも起こるものではありませんが、元々日本人は欧米人と比べてメラニンが多く、色素沈着しやすいため、欧米より発生する確率は高いようです。
炎症後色素沈着は、通常肌のターンオーバーなどが行なわれていけば、半年~1年ほどで消えていくものですが、せっかくシミを薄くする治療をしたのに、別のシミが見えてくることは避けたいもの。
そのため、レーザー治療を行なっている皮膚科などによっては、炎症後色素沈着が起こりにくくなるよう、被覆材を貼り付けるなどの方法を取っているようです。
まとめ
レーザー治療による痛みや後遺症などは起こる人もいれば、全く起こらない人もいます。そのリスクをしっかり認識した上で施術を検討し、あらかじめ考えられる対策を講じておくとよいでしょう。