入学祝いのお返しって必要なの?相場とのしのマナーは?
子どもの入学式のお祝いにお返しが必要かどうか、必要ならば何をいつまでにすればよいのか、相場やのしについてのマナーも気になるところです。
あなたのお悩みをズバッと解決します!
- お返しは原則不要だが
- 迷ったらお返しせよ!
- お返しをするしないに関わらず、お礼は迅速・丁寧に!
ズバッと解決と言いながら、結論をひとつに決められないのがなんとも歯がゆいですな。
だけどそれくらい、地域性や、贈る側と贈られる側の関係性に左右されるやっかいで面倒な問題だということです。
お返しは原則不要
まず大前提にあるのが、子どもの成長に関するお祝いごとに、お返しは不要だということです。
はい!大事なことなのでもう一度いいます。
そもそも経済力がない子どもに、お祝いに対してお返しをする義務はないのです。
言うまでもなく、結婚式のご祝儀や出産祝いに関してはお返しするのが常識です。
けれども、入学式、七五三、誕生日など、子どもが成長していく過程でのお祝いに関しては、お返しはしなくても失礼にあたらないことになってるんですね。
考えれば当たり前のことで、学業が本分である子どもが、アルバイトをしたり貯金を切り崩したりして、お返しするというのはちょっと変ですよね。
迷ったらお返しせよ!
はい!迷ったらお返しせよと私はズバリ進言します。
そもそもなぜこの問題で私たちは頭を悩ませたり、迷ったりするんでしょう。
それは、本来人間は何か施しを受けたら、お返しするように心理が働く生き物だからです。
これを『返報性の法則』と言うんですね。
例えば、近所の人から旅行のお土産をもらったり、おかずのおすそ分けをもらうことってありますよね。
そうすると、よほどひどい物でなければ、普通にうれしい半面、さてお返しをどうしようかと、ちょっぴりブルーな気持ちになったりしますよね。
こんな風に普段から私たちは、差し上げたり、いただいたりを繰り返しながら、誰にも借りがないように、心のバランスを取ろうとしちゃうんです。
物やお金を介さないことであっても、人に親切にされたりお世話になったりすると、何かしらの形でお返ししようと思うのが人情ってもんです。
これは、子どもに対するお祝いであっても、同様の心理が働く人が多いと思うんですよね。
いくら一般的にはお返しをしなくてもいいとされていても、もらいっぱなしではなんだか借りを作るみたいで嫌ですよね。
もっと怖いのは、そもそも贈る側がお返しを期待していることだって考えられますよね。
現にお悩みサイトでは、実の母からの入学祝いにお返しをしなかったところ、たっぷりと嫌味を言われとてもショックだったという体験談が
寄せられてましたっけ。
ですので、相手がお返しを期待していたらどうしよう、お返ししなくて常識がないやつだと思われたらどうしようと悩むくらいなら、とっとと常識の範囲でお返ししちゃったらよいと思います。
ただし、その相手が以前こちらからの入学祝いに対し、お返しがなかったのであれば、お返しは絶対にしないほうがいいですね。
というのが、相手の立場に立ってみれば分かることですが、自分はお返しをしなかったのに、相手からお返しが来てしまったら、以前お返しをしなかったことをとがめられているような気持ちになっちゃいますよね。
そのような過去がなく判断に迷う場合のみ、相場とされているいただいた価値の1/3から半額程度のものを、贈るのがよいのではないでしょうか。
お返しをするしないに関わらず、お礼は迅速・丁寧に!
順番が最後になってしまいましたが、入学祝いに限らず、子どもに対するお祝いには、しっかりとお礼をすることを忘れてはならないですよね。
私がオススメするお礼のステップは以下の通りです。
- お祝いをいただいたら、すぐに直接または電話でお礼を伝える。
- 品物を身につけた写真、またはいただいたお金で購入したものが
写っている写真を同封した手紙を送る。 - 相手の関係性や地域性を考慮し、必要があれば1/3から
半額程度の物をお返しする。
では、ステップ1から見て行きましょう。
お祝いをいただいたらすぐに直接または電話でお礼を伝える
お祝いをいただいたときに、面と向かって親子でお礼を言える状況であれば、あらためて電話する必要はないと思います。
そうではなく、親が手渡しでもらう場合や、遠方から宅配便でいただく場合はすぐに電話でお礼したほうがいいと思います。迅速に、そして丁寧にです。
これについては、いやいや電話でのお礼は必要ないとか、掛けるにしてもすぐに掛ける必要はないという意見もあるようです。
しかし、贈る側にしてみれば、贈ったものが現金であれ、何かの品物であれ、子どもに気持ちが伝わったかどうかが一番気になると思います。
ましてや宅配便を使用した場合は、配達の遅延やトラブルがないとは限りません。
お礼を言って欲しいのではなく、間違いなくお祝いが届いたことを確認できただけでも、安心するのではないでしょうか。
電話口から孫や姪や甥の声で、
「おじいちゃん、ランドセル届いたよ」とか、「おばあちゃん、お祝いありがとう。今度パパとママと学習机を買いにいくね」など、一言あればとてもうれしいと思います。
次にステップ2の”手紙を送る”を見て行きましょう。
あらためて写真を同封した手紙を送る
本来なら直接会いに行ってお礼を述べなければならないところを、手紙で済ますわけです。
となると、いただいた品物を身につけた写真、またはいただいたお金で購入したものが写っている写真を、同封した手紙を送るのがいいでしょうね。
例を挙げると、ランドセルを背負っている写真、学習机の前にいる写真、いただいた図書カードで購入した本や辞書を持っている写真などでしょうか。
これに、字がまだうまく書けなくても、ほんの数行子どもの直筆のメッセージや絵があれば、贈った側はとてもうれしいと思いますよ。
ステップ3は、”必要があればお返しをする”です。
地域の風習や相手に応じてお返しをする
相手からお返しの必要がないことを強く言われているとか、親しい間柄でお互いお返しはしないようにと約束しているのであれば、このステップは不要でしょう。
判断に迷う場合は、いただいた金額の1/3から半額程度の物をお返しするというのが無難ではないでしょうか。
いただいたものが現金でない場合は、Amazonや楽天で検索するとだいたいの相場がわかりますから、その金額を参考にいくら分お返しするか決めましょう。
お返しする物ですが、一般的には形として残らないもの、食べ物、飲み物、ギフトカードなど推奨されているようです。
のしについては諸説あり、「内祝い」という文字と子どもの名前が必要だという地域と、のし自体いらないとする地域があるようです。
お返しする、しないも含めて、この辺はお住まいの地域の風習というか慣例があるでしょうから、可能であれば地域の方にアドバイスを求めたいところです。
ただ、相談する内容が内容だけに、自分の家にお祝いごとがあることを知らせることにもなるので、相談する相手には注意したいですね。
まとめ
最後にもう一度まとめますね。
入学祝い、誕生祝い、七五三など、成長過程における子どものお祝いごとに対して贈られた金品には、
- お返しは原則不要だが
- 迷ったらお返しせよ!
- お返しをするしないに関わらず、お礼は迅速・丁寧に!
この3つがポイントとなります。
お返しについて付け加えると、自分がお返ししたからと言って、誰かにお祝いをしたときにお返しを期待しないようにしましょうね。
お返しもなく感謝のことばもないような方とは、今後の付き合いを考え距離を置いたらいいだけの話ですしね。
なにはともあれ、おめでたいことがあってのうれしい悩みです。大人の悩みやトラブルで子どもが嫌な思いをしないよう、しっかりと対応していきたいものですね。